対数(対数関数)
こんにちは!
数学の部屋のうちやまです。
今回のテーマは「対数」です!
対数とは?
今回から「対数関数」という分野がスタートします。まずはじめに、「対数」とは何なのかを勉強しましょう。
上図を見てください。指数関数 のグラフがあります。
ここで、 となる は、指数方程式 を解いて と計算できます。
また、 となる は、指数方程式 を解いて と計算できます。
では、 となる はどうでしょうか。同じように考えれば、 を解けばよいのですが、「2を何乗したら3になるか」はすぐにはわかりません(図を見れば1と2の間の値であることはわかるのですが…)。
そこで、この「2を何乗したら3になるか」を表す数(つまり、 となる )を という記号で表すことにして、これを対数といいます。
一般に、「 を何乗したら になるか」を表す数(つまり、 となる )を という記号で表すことにします。
このとき、 と にはそれぞれ名前がついていて、 を底(てい)、 を真数(しんすう)といいます。さらに、底と真数には条件があって
底の条件は「(底) , (底)」、真数の条件は「(真数)」
です。
対数の性質(その1)
対数の計算には、様々な性質を利用します。今回はその性質の第一弾として、3つの公式を勉強しましょう。
まず①と②については、対数の意味を考えると理解できます。
まず は「を何乗したら となるか?」ですから、答えは 1 になります。
次に は「 を何乗したら になるか?」ですから、答えは 0 になります( でしたね!)。
次の ③ は少し変わった公式です。真数が という形をしているとき、 を log の前に持っていくことができる、ということです。「肩の数字はジャンプする」と覚えておくと良いでしょう。
これらの性質を利用すると、いろいろな対数の値が計算できるようになります。
例えば、 という対数の値を求めてみると
←性質③を使った
←性質①を使った
(答)
このように、対数の値の計算を求めることが出来ます(この対数は「3を何乗したら81となるか?」を表す数、つまり 4 なので、上の答えが正しいことがわかります)。慣れてきたら
(答)
と省略できるようになりましょう。
例題
それでは、例題を解いてみましょう(自分で解けそうな人はやってみましょう)。
問題
解答
(1) (答)
(2) より
(答)
(3) (答)
(4)
より
(答)
解説
(3) と (4) は、後で学ぶ「底の変換公式」を使うともっとラクに計算できるようになります。
今回はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました!