対数の大小比較(対数関数)
こんにちは!
数学の部屋のうちやまです。
今回のテーマは「対数の大小比較」です!
「対数の大小比較」の解法のPOINT
今回の内容に入る前に、「対数関数のグラフ」で学習した「対数関数の性質」を復習しておきましょう。
対数関数 のグラフは
のときは増加
のときは減少
となることから、上図のような性質が成り立つことを学習しました。特に、 のときは、真数の大小と全体の大小が逆になることに注意が必要でした。
今回のテーマ「対数の大小比較」は、この性質を利用します。
例えば と の大小を比較するときは、底がどちらも でそろっていて、さらに なので「真数の大小と全体の大小は同じ」です。よって、真数の部分( と )を比べれば、 の方が大きいことがわかります。
このように「対数の大小比較」の問題は、「底をそろえて真数の部分を比べる」ことで解くことが出来る、ということになります。繰り返しになりますが、 のときは「真数の大小と全体の大小は逆」なので注意しましょう。
例題
それでは、例題を解いてみましょう(自分で解けそうな人はやってみましょう)。
問題
解答
(1)
・
・
←底を変換した
・
ここで であり
底: であるから
∴ (答)
(2)
・
・
←底を変換した
・
←
ここで であり
底: であるから
∴ (答)
解説
解法のPOINTに従って、底をそろえて指数を比べます。
(1) では を で表す、ということをやっています。これは詳しく書くと
ということです。よく使う変形ですので、出来るように練習しておきましょう。
(2) は、底が である点に注意しましょう。 のときは、真数の大小と全体の大小が逆になります。
今回はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました!